材料屋のこだわり

暑い夏の後、あっという間に寒い冬を感じる毎日になってきた。

我等の会社は裏なのか表なのか分からないが、日本海まで車で20分という近さの所にある。毎年のことだが山をいくつか越えて南に向かうと晴れ間が見える。

季節が進むと雪も降る。

知らず知らずのうちに引きこもってしまう。

こういう時は鋭気を養うのか、少し休むのか、、、いや、ムズムズしてしまい、じっとしてられない。

スタッフのブログにミニトートの紹介があったが、帆布のトートの撥水は、実はビルの外壁に使う溶剤を縫製後にコーティングしている。

したがって縫い目にも溶剤が染み込んでいる。トートの口が開いているからそこから水は入るのだが、靴に防水スプレーをかけるのと同じ原理。

また、ナイロンは防水をあえてしていない。柔らかい革にレーザーでattikuのマークを表に、裏側にはドメインを入れている。革の風合いをそのままに。

こちらはお客様のマークやロゴを入れることも出来る。

まだサイトで受注を受けることは出来ないが、一つでも対応したいと考えている。

ご要望はinfoへどうぞ。

大きさや、底の硬さ、ポケットの付け方など拘りながら何度も作り直してモニタリングしてきた。

男性でも女性でもそのシーンにマッチするよう作った。

何かの記念に一つだけの特別なものにするも良し。

この冬ゴルフから少し遠のく間、カメラを入れて散歩してみようかと思う。

タンブラーのコーヒーも溢れないようになっているから。

芸術のコラボ

少し時間が経ってしまった。
慌しい日が続いて、やっとブログを書こうと思えた。
ご案内にもあったようにこの夏は豊岡市と一体となって写真展を企画・開催した。
増浦氏とはかなり濃くて、深いお付き合いをさせて頂いている。
共に好きなものがよく似ている。ビックリするほど。
多少言葉足らずで通じる気安さがある。
その増浦氏の『神の宮』の作品集より以前の、もう一つの代表作『GENESIS』がある。
イタリアの国宝であるミケランジェロの彫刻をアート作品として7年の歳月をかけて撮影したもの。
氏の作品には共通点がある。
ライカのカメラを使い、フラッシュを使わず月や星の光の光源のみで撮影して、それを自分たちの手でプリントする。
その『GENESIS』の作品から20点が浮田産業のTRUSPAビルに収められている。
氏自ら場所を選び、位置を選んで一緒に汗をかいて掛けた。

8月に豊岡市役所稽古堂で開催した『神の宮』写真展は伊勢神宮と出雲大社の遷宮の写真をご覧頂いたが、終了後、突然TRUSPAにお客様がお見えになった。
なんと、日本フィルハーモニー交響楽団のソロコンサートマスターで東京音楽大学教授の木野雅之氏と神戸女学院大学 音楽部音楽科長の佐々由佳里教授がお越しになった。
その際に木野氏が1776年製のロレンツォ・ストリオーニの名器で演奏して頂いた。
建物の一角で申し訳ないくらい狭いところではあったが、ミケランジェロの写真の前での演奏は、天井の低さもあって、大きく反響し、またストリオーニのバイオリンがまろやかでいて凛とした響きを奏でていた。
最も贅沢で、至福の時間を社員と共に共有できた事に感謝したい。
その時の様子を佐々教授が撮影されていたので、無理を言って画像を頂戴した。

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不思議なご縁で、我々も驚いている。
これも神様の縁結びなんだろうか?

 

浮田 昌宏

神に選ばれた写真家、増浦行仁氏とのご縁。

私を、株式会社attikuの創業に駆り立てたものの一つに、
世界的な写真家・増浦行仁(ますうらゆきひと)氏とのご縁があります。
増浦氏と当社との直接のおつきあいは、
伊勢神宮の式年遷宮・出雲大社の平成の大遷宮という御神事を、
増浦氏によって撮影された写真作品集「神の宮 特装版」の企画・製作に、
当社の母体である浮田産業株式会社が、
携わらせていただいたことが始まりでした。
まず、こちらがどのように「特装」かと申しますと、
増浦行仁氏撮影の伊勢神宮・出雲大社の両遷宮の全写真作品123点が
「手すきの和紙」にプリントされ、
「漆塗りの外箱」に納められ、
「組み紐」がかけられ、
「丹後ちりめんの風呂敷」で包まれ、
「アルミ(ジュラルミン)ケース」に収納されているという、
まさに日本の文化と伝統技術が結集した芸術品と呼ぶにふさわしい品。
そして、そのすべてが、私どもと古くからお付き合いくださっている
日本国内の職人さん達の手による、「技」と「魂」の結晶だったのです。
当初こちらは、2016年5月に開催された伊勢志摩サミットの記念品として
参加国元首にお持ち帰りいただく「おみやげ」として企画されたという経緯から
私たちはその誇りと愛情をこめて、これを「玉手箱」という愛称で呼ぶようになりました。
のちに東京大学出版会と当社から「神の宮 特装版」として販売させていただいています。

<協力会社のみなさまに心より感謝申し上げます>
「和紙」有限会社やなせ和紙
「漆塗りの外箱」 有限会社みさき創屋 越前漆器株式会社
「組み紐」きもの百貨 イトカワ
「丹後ちりめんの風呂敷」 田勇機業株式会社
「アルミケース」 ヒロセ工業株式会社 株式会社伊藤ケース製作所

(敬称略)

私たちは、この企画・製造を通して、増浦氏の作品のすばらしさはもちろん、
写真家として妥協のないお仕事ぶりに深く感銘を受け、
敬意をもって触れさせていただく一方で、
モノづくりのパートナーとしていっさいの気取りなく接してくださる
率直で純真なお人柄に強く惹かれるようになりました。
そして、氏の写真作品を、お一人でも多くの方にご覧いただきたい、
お一人でも多くの方のお手元にお届けしたいという思いに駆られ、
私どもの技術とネットワークをフルに駆使して
その「仕組み」と「入れ物」づくりに取り組んでいく決意をした次第です。

増浦行仁氏は、ミケランジェロをはじめ、マイヨール、ロダン、ブルデルなど
偉大な芸術家の作品の撮影を正式に許可された世界的にも数少ない写真家の一人であり、
伊勢神宮の式年遷宮・出雲大社の平成の大遷宮をはじめ重要な御神事を撮影することを許された
世界でただ一人の写真家であることを申し上げれば、
私が最初に「神に選ばれた写真家」という、
少し畏れ多い言葉を用いたこともお許しいただけるのではないでしょうか。
ただ、「選ばれた」という言葉にはどこか受け身的な印象がありますが、
実際はそれとはほど遠いものであることを付け加えさせていただきます。
11歳の時に初めてのカメラを手にした瞬間から、
ただひたすらに求め続けた、氏のたゆまぬ努力と純粋な情熱が、
出逢うべき人との奇跡的な出逢いを引き寄せ、つき動かし、
降り注ぐ光さえもが味方する、唯一無二の写真家になられていた、
と申し上げるのが正しいと思います。
私たちは、この偉大な写真家であり、愛すべき友人である
増浦行仁氏とのご縁をいただいたことに深く感謝し、
氏の作品に大切に向き合ってまいりたいと思います。

浮田昌宏

attikuという社名のヒミツ。

attikuはどう読むの?どんな意味?
って聞かれることがある。
会社を作るには定款というものを作り登記という作業が必要。
従って一番最初に会社名を決めなければならない。

浮田産業株式会社からのスピンオフということもあり、
漢字の並びは避けようと思った。
また、WEBの販売を考えていたためカタカナも無し。
早速アルファベットの文字を探る。
言葉の持つ意味がなんでもいい訳ではない。

そこで候補に挙がったのが
屋根裏部屋という意味の「attic(アティック)」。
ものづくりを、伝統と先進技術を織り交ぜていくためにも
「屋根裏部屋」という言葉が子供の頃の秘密基地みたいでワクワクした。
いろんな角度で調べてみたが、
すでにatticやアティックという会社はたくさん存在する。
何よりも普通の英単語のためドメインが取れない。
思い込みなのか、もう頭の中はすっかりアティック。
ドメインのこともあり、当て字でattikuに。

そして実はもう一つの秘密が。
「attiku」を逆さまから読むと。。。

我々の熱い思いと茶目っ気が盛り込まれたこの社名。
皆様にも親しんでいただけるよう頑張ります。

人生で初めてブログを書く。

人生で初めてブログを書く。
日記だったり、つぶやきだったり、自由に書いて良いらしい。
不定期ではあるが近況を語っていこうと思う。

私は勇気を持ってattikuという会社を作った。
人は、会社は簡単にできると言う。
手続きは簡単でも
会社を立ち上げることには覚悟が要る。
それでも賛同してくれる人や会社があって勇気を出せた。
何をする会社ですか?とよく聞かれる。その度に返事に困る。
やりたい事をやりたい。人が喜ぶ顔が見たい。
そんな想いで、賛同してくれる近くにいる人達と手を繋いで、
少しずつ知恵を出し合って
自分自身も欲しいと思えるものを作っていく。
そんなことから始めます。

attikuのロゴは何に見える?
バス?家?電車?色々なものに見えるらしい。
私たちが住む豊岡市はカバンの街。
カバンのファスナーの引っぱりに見えたりもする。
ただ、私がこだわったのは、シンメトリーなロゴ。
今の流行りはシンメトリーではないらしい。
ずっと、ずっと会社が続いていく事を願い、
またシンメトリーなものがもてはやされる時代が来るまで
この会社が続く事を願い、何にでも見えるロゴにした。
これから末永くattikuをご贔屓に。

代表取締役 浮田昌宏