神に選ばれた写真家、増浦行仁氏とのご縁。

私を、株式会社attikuの創業に駆り立てたものの一つに、
世界的な写真家・増浦行仁(ますうらゆきひと)氏とのご縁があります。
増浦氏と当社との直接のおつきあいは、
伊勢神宮の式年遷宮・出雲大社の平成の大遷宮という御神事を、
増浦氏によって撮影された写真作品集「神の宮 特装版」の企画・製作に、
当社の母体である浮田産業株式会社が、
携わらせていただいたことが始まりでした。
まず、こちらがどのように「特装」かと申しますと、
増浦行仁氏撮影の伊勢神宮・出雲大社の両遷宮の全写真作品123点が
「手すきの和紙」にプリントされ、
「漆塗りの外箱」に納められ、
「組み紐」がかけられ、
「丹後ちりめんの風呂敷」で包まれ、
「アルミ(ジュラルミン)ケース」に収納されているという、
まさに日本の文化と伝統技術が結集した芸術品と呼ぶにふさわしい品。
そして、そのすべてが、私どもと古くからお付き合いくださっている
日本国内の職人さん達の手による、「技」と「魂」の結晶だったのです。
当初こちらは、2016年5月に開催された伊勢志摩サミットの記念品として
参加国元首にお持ち帰りいただく「おみやげ」として企画されたという経緯から
私たちはその誇りと愛情をこめて、これを「玉手箱」という愛称で呼ぶようになりました。
のちに東京大学出版会と当社から「神の宮 特装版」として販売させていただいています。

<協力会社のみなさまに心より感謝申し上げます>
「和紙」有限会社やなせ和紙
「漆塗りの外箱」 有限会社みさき創屋 越前漆器株式会社
「組み紐」きもの百貨 イトカワ
「丹後ちりめんの風呂敷」 田勇機業株式会社
「アルミケース」 ヒロセ工業株式会社 株式会社伊藤ケース製作所

(敬称略)

私たちは、この企画・製造を通して、増浦氏の作品のすばらしさはもちろん、
写真家として妥協のないお仕事ぶりに深く感銘を受け、
敬意をもって触れさせていただく一方で、
モノづくりのパートナーとしていっさいの気取りなく接してくださる
率直で純真なお人柄に強く惹かれるようになりました。
そして、氏の写真作品を、お一人でも多くの方にご覧いただきたい、
お一人でも多くの方のお手元にお届けしたいという思いに駆られ、
私どもの技術とネットワークをフルに駆使して
その「仕組み」と「入れ物」づくりに取り組んでいく決意をした次第です。

増浦行仁氏は、ミケランジェロをはじめ、マイヨール、ロダン、ブルデルなど
偉大な芸術家の作品の撮影を正式に許可された世界的にも数少ない写真家の一人であり、
伊勢神宮の式年遷宮・出雲大社の平成の大遷宮をはじめ重要な御神事を撮影することを許された
世界でただ一人の写真家であることを申し上げれば、
私が最初に「神に選ばれた写真家」という、
少し畏れ多い言葉を用いたこともお許しいただけるのではないでしょうか。
ただ、「選ばれた」という言葉にはどこか受け身的な印象がありますが、
実際はそれとはほど遠いものであることを付け加えさせていただきます。
11歳の時に初めてのカメラを手にした瞬間から、
ただひたすらに求め続けた、氏のたゆまぬ努力と純粋な情熱が、
出逢うべき人との奇跡的な出逢いを引き寄せ、つき動かし、
降り注ぐ光さえもが味方する、唯一無二の写真家になられていた、
と申し上げるのが正しいと思います。
私たちは、この偉大な写真家であり、愛すべき友人である
増浦行仁氏とのご縁をいただいたことに深く感謝し、
氏の作品に大切に向き合ってまいりたいと思います。

浮田昌宏

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