少し時間が経ってしまった。
慌しい日が続いて、やっとブログを書こうと思えた。
ご案内にもあったようにこの夏は豊岡市と一体となって写真展を企画・開催した。
増浦氏とはかなり濃くて、深いお付き合いをさせて頂いている。
共に好きなものがよく似ている。ビックリするほど。
多少言葉足らずで通じる気安さがある。
その増浦氏の『神の宮』の作品集より以前の、もう一つの代表作『GENESIS』がある。
イタリアの国宝であるミケランジェロの彫刻をアート作品として7年の歳月をかけて撮影したもの。
氏の作品には共通点がある。
ライカのカメラを使い、フラッシュを使わず月や星の光の光源のみで撮影して、それを自分たちの手でプリントする。
その『GENESIS』の作品から20点が浮田産業のTRUSPAビルに収められている。
氏自ら場所を選び、位置を選んで一緒に汗をかいて掛けた。
8月に豊岡市役所稽古堂で開催した『神の宮』写真展は伊勢神宮と出雲大社の遷宮の写真をご覧頂いたが、終了後、突然TRUSPAにお客様がお見えになった。
なんと、日本フィルハーモニー交響楽団のソロコンサートマスターで東京音楽大学教授の木野雅之氏と神戸女学院大学 音楽部音楽科長の佐々由佳里教授がお越しになった。
その際に木野氏が1776年製のロレンツォ・ストリオーニの名器で演奏して頂いた。
建物の一角で申し訳ないくらい狭いところではあったが、ミケランジェロの写真の前での演奏は、天井の低さもあって、大きく反響し、またストリオーニのバイオリンがまろやかでいて凛とした響きを奏でていた。
最も贅沢で、至福の時間を社員と共に共有できた事に感謝したい。
その時の様子を佐々教授が撮影されていたので、無理を言って画像を頂戴した。
不思議なご縁で、我々も驚いている。
これも神様の縁結びなんだろうか?
浮田 昌宏