増浦行仁 Yukihito MASUURA
写真家
1963年生まれ。少年時代にカメラと出会い「一流の写真家になる」と決めた増浦行仁は、1981年、18歳でパリ行きの片道切符を手に日本を飛び立ち、伝説の写真家ギィ・ブルダン(VOGUE Paris)のアシスタントとなる。またマイヨール美術館の創設者であるディナ・ヴィエルニ女史の知己を得、写真によって立体という彫刻作品に新たな生命を吹き込むことに開眼する。日本に帰国し、一度挫折しかけたが再度パリに戻り、写真家としてマイヨールに挑む。その作品はディナ女史の評価を得て、マイヨール美術館の収蔵作品となり、さらに1987年にサロン・ドートンヌを受賞。ルーブル、オルセー等フランスの各美術館における撮影許可を取得。マイヨールと同じポスト印象派の巨匠であるブルデル、ロダンを撮影し、いずれも各美術館の収蔵作品となる。1998年にはフランス国立図書館に作品31点が永久保存される。1994年〜2001年ミケランジェロの彫刻作品を撮影。それらは、カーサ・ブオナローティ(ミケランジェロ美術館)の館長でミケランジェロの世界的権威でもあるピーナ・ラジョニエリ女史に認められ、2002年、同館初の写真展『GENESIS 彫刻家ミケランジェロ』を開催。イタリアのメディアから“マエストロ”と絶賛される。翌2003年、東京都写真美術館にて『GENESIS ミケランジェロの詩と光彩』を開催。皇后陛下の行啓を賜る。2006年より特別に許可を得、伊勢神宮「第62回神宮式年遷宮」の撮影ならびに2008年より出雲大社「平成の大遷宮」の撮影をそれぞれ開始する。2013年5月に出雲大社、10月に伊勢神宮の正遷宮(神体の渡御)が行われるまで撮影に従事。これらの撮影作品は『神の宮』として2013年より国内外で巡回展を開催。同時に日本の精神文化、その自然観と伝承知による地球40億年の生命の継承を伝える一般財団法人「神の宮共働態」を結成。2016年「宗像・沖ノ島と関連遺産群」を全て撮影(2017年ユネスコ世界遺産登録)。
出版物:写真集『GENESIS』『天狗の棲む山』『神の宮 伊勢神宮・出雲大社』『起源』、関連書『おれは土門拳になる〜“奇跡の光” にたどり着いた写真家・増浦行仁の生き方〜(村尾国士/著)』
提供:Office MASUURA .inc